朝早く、といっても、朝日はとっくに上っているのだけれど、

東に向かって自転車で走る。

20分ほど走ると、緑豊かな公園があるのだ。

歩いている人が少しだけいるが、

芝生も木陰も小川もみんな独り占めという感じで、

騒がしくなくてとても雰囲気がいい。

「欅」と札が掛けられた、やや太めの気が遊歩道沿いにあって、

ふと片手を当てて、その木を感じてみる。

ひんやりとしていた。

低木に編みあげられたクモの巣は、レース糸の手芸のようだった。

しばらく散策して、今度は太陽の日射し背中に受けながら、

家に戻った。




レース糸手芸